一般社団法人 国際臨床がん免疫療法研究会(in 熊本)に参加してきました  


講演会が熊本県民交流会館パレアで開催され、参加してきました。

当日は快晴で気温も高く、13:30の開場にも拘らず多くの参加者が時間前に来場されていました。

今回の講演でご挨拶された小山和作先生は、「がんを飲み込んだ男」の著者で、元熊本日赤病院健康管理センターの名誉所長で、ご本人が下部咽頭がんに罹患され、喉が殆どがんで詰まってしまう状況でしたので、日赤病院から熊本大病院に紹介され、診断の結果、ステージⅣ、即手術をしないと余命数ヶ月と診断されました。

声帯まで切除すると声も出なくなることから手術を断り、赤木先生の切らないで治す免疫療法を、ご子息から聞き、すぐに赤木先生を受診されました。

結果、赤木メソッドで約3ケ月で完治し、現在も各地で講演を続けれていることを喜びと共にお話されていたことが印象的でした。

小山 和作先生

赤木先生の治療法は、独自に考案された治療法で、これまで5000症例を超える標準治療(外科手術、抗癌剤、放射線療法)を実施されてきましたが、多くの人が再発・亡くなる患者さんが絶えないことから標準治療に疑問を抱き、新たな免疫治療法を確立され現在に満足することなく高見を目指して患者様と共に歩んでおられるようです。

これまで4期以上のがん患者様の5年生存率が15%前後でしたが、赤木メソッドを取り入れて1000を超える症例では、治療したがん患者様の5年生存率が70%以上の成績となっているとお話があり、参加者の方々から驚きの声が上がりました。

講演が終了し質疑応答では、参加者の方から直ぐに手が上がり、

「現在大学病院で治療を受けていますがほとんど何もすることがないと言われ途方に暮れていました。赤木先生のクリニックを受診するにはどうしたら良いですか?」

という内容の質問が相次ぎました。

赤木先生は優しい言葉で、

「今受診されている病院から紹介状をいただいてください。そうしないと診ていただいている患者様もそうですが、病院とも気まずくなるといけませんので!」

と付け加えられていました。

参加者の質問を聞いて強く感じたことは、標準治療から見放された方が次に何をどうしたら良いかわからず思い悩み続けている「がん難民」と言われる方が非常に多いと実感した講演会でした。

赤木 純児先生

続いて「在宅医療の現状」と題して医療法人 雄昌会ひとのわハロー歯科・内科クリニック内科院長、岡村茂樹先生が「在宅医療の緩和ケア」について講演され参加者が熱心に聴講されていました。

岡村先生の理念は、「~お前に命を預ける患者がいるか~」

患者様の「こうしたい!」をできる限り叶える事を念頭に在宅医療をされており、患者様にとことん寄り添う事を伝えるために診療を終えた時に、直筆の絵に「また診療にまいります。」のメッセージを添えて

残してくることで患者様の安心感に繋がるようにされているようです。

在宅医療の難しさは、患者様ご本人だけでなく家族や環境、どこで過ごしたいかによっても課題がたくさんあり試行錯誤の中で患者様の「こうしたい!」を叶えるための日々をお話しされていました。

岡村 茂樹先生